母犬からの初乳で子犬が獲得した「母体移行抗体」が減り始めるのは、だいたい生後45日ごろ。なので、その頃にまず初回のワクチンを接種するのが一般的です。ただ、母体移行抗体がまだ充分残っていた場合は接種したワクチンは効力を持たないため、1カ月後に2回目、さらに念のため2回目から1カ月後に3回目を接種すれば抗体ができるといわれています。
海外では3年に1度の接種が主流の国もありますが、日本では混合ワクチン自体の接種率が低くて感染する危険性が高い現状もあるので、毎年の接種をすすめる動物病院が多いかもしれません。
ワクチンの種類によってはアレルギー反応を起こす犬もいるため、獣医師と相談のうえ、愛犬にマッチしたワクチンプログラムを組みましょう。
なお、狂犬病ワクチンの接種は「狂犬病予防法」で義務付けられています。罹患すると人間も犬もほぼ100%死に至る危険な伝染病ですので、日本で再びの発症を防ぐためにも必ず接種を。(「飼い主が知っておくべき法律」もご参照ください)
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