ブリーダーを探すには、まずどんな犬種を望んでいるのかを絞り込むことが必要になります。ライフスタイルによって飼いやすい犬種、飼いにくい犬種もあります。住宅環境によっては、サイズから犬種を検討する必要があるでしょう。
そして、その犬種について少し学んでください。飼う前に学んだ予備知識は、あとできっと活かされます。そのうえでブリーダーを探すといいでしょう。
残念なことに、人気犬種だからと乱繁殖したり、病気の犬を平気で販売するような悪徳ブリーダーも存在します。
犬、そして扱っている犬種に関する充分な知識と愛情、責任感を持って取り組んでいるブリーダーを選びましょう。信頼できる情報を収集し、よいブリーダーと出会ってください。
※なお、大前提として、ブリーダーは動物取扱業への登録が必須です。
子犬が誕生したという情報を得てもすぐに購入を決めず、まずは犬舎を見学することをおすすめします。子犬そのものの健康状態だけではなく、親犬やきょうだいの体格や性質、健康状態も確認しましょう。犬舎が衛生的で、親犬がおだやかに子育てでき、子犬がストレスを感じない環境になっているかも確認してください。 ※日々の飼育管理の都合もあります。事前に連絡を入れることをおすすめします。
血統書は、通常はブリーダーから所属する犬種団体に申請したのち発行されます。数週間~数ヶ月かかることもあります。子犬を購入するときには、血統書の発行申請が済んでいるかを確認しましょう。
※犬種団体:ジャパンケネルクラブ(JKC)、日本警察犬協会(PD)、日本シェパード犬登録協会(JSV)、日本犬保存会、日本コリー・クラブ(JCC)、秋田犬保存会、北海道犬保存会、など
子犬を迎える時期は、ちょうどワクチン接種の時期と重なります。ワクチン接種は、生後8~9週目と12~14週目に2回行う場合と、生後6週目、9週目、12~14週目に3回行う場合があります。適正な時期に適正な方法でワクチン接種が行われているのかを確認しておくことが必要です。
また、ワクチン代金が子犬の代金に含まれる場合と含まれない場合があるので、この点も確認しておきましょう。
生後○日後、ワクチン接種後など、子犬の引き渡し時期を確認しておきましょう。 引き渡し方法には、犬舎に出向くなどしてブリーダーから直接子犬を受け取る方法のほかに、輸送(陸送・空輸)で受け取る方法もあります。
直接受け取る場合には何を持参する必要があるかを(キャリーケースなど)、また輸送の場合には受け渡し場所や方法、輸送費の負担額などを確認しておきましょう。
子犬はデリケートです。ごくまれに、迎えてすぐに子犬が病気になったり、死亡することがあります。子犬を購入してから一定の期間内に、病気などによって子犬が死亡した場合、健康保証を適用しているブリーダーが多くなっています。条件もさまざまですので、あらかじめ確認しておきましょう。保険会社による動物保険サービスも有効活用できます。
ブリーダーは、子犬を譲渡(販売)する際に、子犬に関する重要事項の口頭での説明と文書掲示を法律によって求められています。(動物愛護管理法施行規則第8条4号)これまで挙げてきた注意点は、説明責任が課されている項目なので、優良なブリーダーさんであれば当然ブリーダー側から説明をしてくれるはずです。あまり難しく考えずに、お気軽に子犬探しをお楽しみください。