当サイトにも 「 ティーカップ・プードル 」 と 「 豆柴 」 についてのご質問を多く頂いています。ここでは、それらの犬についての見解をご説明します。
ティーカップに入るほど、とても小さいプードルとして知られる 「 ティーカップ・プードル 」。これは正式な犬種名ではありません。犬種名とは、血統書を発行している犬種団体が認定しているもので、その中に 「 ティーカップ・プードル 」 は入っていません。 プードルの場合、4サイズが犬種団体で認定されていて、サイズの大きい順にスタンダード・プードル、ミディアム・プードル、ミニチュア・プードル、いちばん小さいものはトイ・プードルになります。ですので、ティーカップ・プードルというのは愛称のようなもので、正式な犬種名ではないのです。
小さいプードルはトイ・プードルという犬種名で登録され、血統書に記載されます。 それぞれの犬種には、犬の形や毛色などを犬種団体が定める犬種標準(スタンダード)があり、例えば (社)ジャパンケネルクラブ のスタンダードでは、トイ・プードルのサイズは体高24~28cm(理想は25cm)の範囲で、±1cmまでは許容されるとしています。(※体高とは、犬が立った姿勢で、地面から首の付け根(キ甲)までの高さを指します。) 上記の規定より大幅に小さいサイズのトイ・プードルが、「 ティーカップ・プードル 」 という愛称で呼ばれているようです。
当サイトでは、ティーカップ・プードルは、小さいサイズのトイ・プードルとして「トイ・プードル」に分類されています。前述の通り、血統書における犬種は「トイ・プードル」となりますのでご了承ください。小さめのトイ・プードルをお探しの場合は、ブリーダーとよく相談して、ご希望のサイズの健康な子犬を迎えていただけたらと思います。
小さな柴犬(豆柴)は、「 まめしば 」 や 「 まめ柴 」 などの愛称で親しまれています。この 「 豆柴 」 とは、日本社会福祉愛犬協会(KCジャパン) という犬種登録団体が犬種として公認して、血統書を発行している犬種です。 血統書とは、いろいろな団体が個々に発行していますが、KCジャパン以外の団体では、「 豆柴 」 という犬種は認定されていません(2014年2月現在)。小さめの柴犬をご希望の際には、「 豆柴 」 という犬種名で血統書を発行している団体はKCジャパンだけで、それ以外の犬種団体では 「 柴犬 」 の血統書になりますので知っておきましょう。
豆柴と柴犬の大きな違いは、大きさにあります。各団体のサイズの基準は次の通りです。 唯一の認定団体であるKCジャパンの犬種標準(スタンダード)では、 豆柴のサイズを、オス/体高 30 ~ 34cm 、メス/体高 28 ~ 32cm 、 柴犬のサイズを、オス/体高 38 ~ 41cm 、メス/体高 35 ~ 38cm と定めています。 (社)日本犬保存会 と (社)ジャパンケネルクラブ の犬種標準(スタンダード)では、柴犬のサイズを、オス/体高 39.5cm 、メス/体高 36.5cm としており、それぞれ上下 1.5cm までが許容されます。 ※犬種標準(スタンダード)とは、各団体が定める犬種のあるべき姿を示したものであり、ブリーダーはそのあるべき姿を目指して各犬種の繁殖をおこなっています。(※体高とは、犬が立ったときの地面から首の付け根(キ甲)までの高さを指します。)詳しくは、各団体のHPでご確認ください。
当サイトでは、小さめの柴犬(豆柴)は「柴犬(小型・豆柴)」として分類しています。前述の通り、KCジャパンに登録されている犬以外の血統書における犬種は「柴犬」となりますのでご了承ください。小さめの柴犬(豆柴)をお探しの場合は、ブリーダーとよく相談して、ご希望のサイズの健康な子犬を迎えていただけたらと思います。