犬舎見学では子犬のどこを見ればいい?

犬舎見学では子犬のどこを見ればいい?犬舎見学に訪れたとき、自分に合った子犬を選ぶにあたってどのようなことに注目すればいいのでしょう? 子犬を見る上でポイントとなる項目をあげてみました。もちろん短時間の見学ですべてをチェックすることはむずかしいですが、ブリーダーの話をよく聞きながら、自分なりの基準をしっかり持って訪問するといいと思います。

 

犬舎見学に訪れたとき、自分に合った子犬を選ぶにあたってどのようなことに注目すればいいのでしょう?子犬を見る上でポイントとなる項目をあげてみました。もちろん短時間の見学ですべてをチェックすることはむずかしいですが、ブリーダーの話をよく聞きながら、自分なりの基準をしっかり持って訪問するといいと思います。

 

健全な子犬
 

子犬を求めるときは、犬をよく知らない人でも「健康」な子犬を選ぶでしょう。やせ細ったり弱々しい子犬よりは、よく食べよく遊びよく寝る、元気な子犬です。そこで、元気な子犬をイメージではなく、きちんと見分けられる3つの大きなポイントをここでご紹介します。

 
 


1 ころころと太っている

     
 

痩せた子犬は、何か病気を持っている可能性があります。

 

     

 

2 見た目だけでなく、行動を観察する

     
 

行動をしばらく観察することで、心身の不具合がわかることがあります。

 

     


3 遺伝性疾患について知る

     
 

遺伝性疾患について、ブリーダーやペットショップは動物愛護法による説明責任がありますが、飼い主さんから質問することもとても重要です。

 

     
 
     
 

以上は、健全な子犬選びの指針になります。

ただし、犬は生き物ですから、成長とともにさまざまな変化があるし、後天的な病気も出ます。健康な子犬選びは、愛犬の健康生活における初めの一歩と考えましょう。

なお、子犬の体を触って疾患の有無を確かめるのは、一般の人には至難の業です。むしろ、経験豊かなブリーダーにいろいろと不明点などを尋ねる方が、納得のいく子犬選びができるでしょう。

 
     
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良い性格の子犬
 

私たちの求める子犬は、まさに家族の一員、あるいはパートナー。文字通り、コンパニオン(companion)ドッグです。コンパニオンドッグは、人に対して親和的であることが絶対条件。人にうなったり噛んだりする犬は、「良い性格」とはいえません。

また、「良い性格」の子犬を求めることは、飼い主さん自身のためだけでなく、家族や周りの人へのマナーでもあります。
 
 


OK! 子犬は甘噛みをするので、犬を飼ったことのない人などは「噛んだ!?」と思うかもしれませんが、これは子犬には遊びのうち。敵意はありません。普通は成長と共にやみます。

 

OK! シャイや怖がりの子犬は、防衛のために噛もうとするかもしれません。問題はありますが、育て方や環境に次第で、落ち着きのある犬に育てられる可能性は十分にあります。


NG! 子犬のうちから攻撃性を見せる犬は問題です。このような子犬の矯正トレーニングはかなり難しいです。

     
 

犬種によって「良い性格」の定義は異なります。超然とした性格の犬種もいれば、愛嬌たっぷりの犬種もいます。もし純血種を求めるなら、その犬種ならではの性格を尊重し、楽しみたいものです。

個性も見逃せません。子犬が持って生まれた性格は、親犬を見るとよくわかります。性格は遺伝によるところが大きく、子犬がどんなにフレンドリーでも、親犬の警戒心が強ければ、子犬も成長後、その資質が現れる可能性は十分にあるのです。

 

     
 
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姿かたちの良い子犬
 

姿かたちが千差万別な雑種犬にも、良い子犬はたくさんいます。コンパニオンドッグとしては、健全で良い性格なら十分。それなのになぜ、純血種が良い犬として重視されるのでしょうか。

それは純血種が、身体構造や機能、弱点も含めてよく研究され、もっとも健全性を保った姿かたちを持っているからです。ブリーダーがスタンダードに則した姿かたちを重んじるのは、そのためです。

そこで、犬のクオリティを第三者に評価してもらう場がドッグショー。ドッグショーの舞台は、一般の飼い主さんにはほとんど関係ないようですが、その犬種にかけるブリーダーの真摯な姿勢や情熱、純血種としての純粋度を知る上では、大いに意味があります。

 
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良い子犬の価格
 

私たちは、値段が高い子犬=良い子犬と考えがちです。しかし、実は一概にそうとは言えません。子犬の価格設定には、主に2通りあるからです。

 
 


1 ①	市場の価値による価格

     
 

多くの場合、子犬の値段は市場価値で決められます。一般的な商品と同じ。つまり、人気犬種は高く売れ、人気が落ちると値も落ちるのです。犬の価値でなく、人間の需要によるので、人気犬種なら少々クオリティが劣る子犬でも高値がつく可能性があります。

 

     

 

2 子犬の価値による価格

     
 

中には、子犬のクオリティによって価格を定めるブリーダーがいます。良質なブリーダーほど、固定価格に近く、市場の人気に左右されません。最高にいい子犬が産まれたら、もちろん最高値。そこを基準に、この子犬のクオリティだと何割値、というように価格決定します。

 

     

 
     
 

実は、人気の高い犬種ほど、固定価格に近い良質なブリーダーの方が、市場価格より子犬の値段が安く、しかしその子犬のクオリティは保たれているという現象が起こり得ます。どちらが「良い子犬」かは、明白ですね。

このように、価格のつけ方が違う子犬同士では、単なる値段の比較はできません。「良い子犬」に出会うには、その子犬が産まれたところ(犬舎か、そうでないか)や、価格がつけられた経緯をきちんと知ることが、大きな決め手となるでしょう。

 
     
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