犬種図鑑

セント・バーナード (St. Bernard)

修道院で飼われていた、温和で従順で頼もしい山岳犬
スイスとイタリアの国境にまたがるアルプス山中に、旅行者たちの救護所も兼ねるサン・べルナール修道院が設けられていました。17世紀中頃から、ここで雪山の遭難者の救助に活躍していた大型犬がこの犬です。 深い雪の中でも道を見つけて進むことができる優れた能力により、17世紀以降、悪天候の雪山で救出した遭難者の数は2500人あまりにのぼるといわれています。その功績から、18世紀後半にゆかりの修道院の名称が犬種名となり、現在はスイスの国犬とされています。
温和で従順、もの静かでマイペースなところがあります。子供に対しても忍耐強く接するため、家庭犬として根強い人気を誇る超大型犬です。ただ、家庭犬向きながら、なかには100kg近くになる犬もいますので、充分な広さがあり、高温多湿を避けられる飼育環境が必要となります。
激しい運動は好みませんが、太りすぎないよう毎日充分な運動が必要です。力が強く重量級ですから、コントロールができなくなる前に、小さな頃からしっかりとしつけトレーニングに取り組むことが大切です。やや手こずるかもしれませんので、プロからアドバイスを受けるほうがいいでしょう。
セント・バーナードの子犬選びは、愛犬の友ブリーダーズサイト掲載の優良ブリーダーのもとで計画的に繁殖された子犬をお勧めします。
セント・バーナード (St. Bernard)セント・バーナード (St. Bernard)
原産国 スイス
犬種作出の目的 山岳救助犬
体高 ♂ 70~90cm
♀ 65~80cm
体重 ♂ 64~91kg
♀ 54~77kg
毛色 地色はホワイトにさまざまな大きさの赤みがかったブラウンの斑、背やひばらには途切れない赤みがかったブラウンのブランケット。頭部はダークなシェードが望ましい
平均寿命 10~11年
別名 アルパイン・マスティフ
セント・バーナード (St. Bernard)の性質チャート
セント・バーナード (St. Bernard)の性質マニュアル